2013年7月30日火曜日

しまやさんに行くと、自分がなんでも作れるような気がする。



壁いっぱいに並ぶ素材の数々!



いろとりどりのこぎん糸!
百石町にある手芸店「しまや」さんは私にとって、
行くと想像力がもりもりっとふくらむパワースポット。
あれもこれもほしくなっちゃう魔のスポット、でもある。
いろんな材料を買い込んで、家に帰ってあーでもないこーでもない
と一人作戦会議する時間は本当に至福!
そんな個人的な思いはさておき…
しまやさん、いままでの岩木遠足にもご協力いただいています。




参加者のみなさんがこぎん刺しのくるみボタンをつくった2010年と2011年、
会場でこぎんの小布を、素晴らしく手際良く、かつにこやかにくるみボタンに
加工してくださったのがしまやさんの奥様、佳子さんでした。




しまやさんのご主人、横島卓児さんと佳子さん。
お店にお邪魔するといつも笑顔で迎えてくれるお二人。
「お店の写真だけで」とおっしゃっていたのですが、
無理を言って作業中の姿をパチリ!
お二人の笑顔に会いたい方はぜひお店に行ってみてくださいね。
あ、でも日曜日はお休みなので要注意!




百石町の通りに面するしまやさん。
しまやさんがこの百石町で手芸のお店を始めたのは明治時代のこと!
卓児さんで4代目だそうです。
卓児さん、「今年も岩木遠足、お手伝いできることがあったら言ってくださいね」と。
じゃあお言葉に甘えて…お願いしちゃいます!!
というわけで、遠足のどこかでしまやさんの「何か」に出会えるかも?
当日までのお楽しみ!ご期待くださいね。

この数年とても人気の高いこぎん刺し、全国各地から注文があるとのこと。
Facebookでは図案や作品を数多く紹介。
見てると創作意欲がむくむくと…!オススメです!!



















しまや

036-8035 弘前市百石町13-1
TEL/FAX 0172-32-6046/32-6135
WEB www.shimaya.info
FB facebook.com/shimaya.craft(しまや)
FB facebook.com/kogin.tsugaru(こぎん)
営業時間 9:00-18:30
定休日 日曜日


(岩木遠足スタッフ=chino)

2013年7月25日木曜日

岩木遠足と、マタギ舎ガイドで山歩きレポート

7月15日くもり
津軽峠~暗門ビレッジコース
午前9:30頃出発


マタギ舎・牧田さんのガイドの案内で出発。
と、早速ガイドさんから「あおばとが・・・」
で、指さすほうを見ると鳥の飛び去る姿が。
マタギでは、この鳥を見ると死ぬ?といわれるほどの珍しい出迎え!
残念ながら写真も間に合うわけもなく、ここはお話だけ。
西海岸に行くと、海水を飲む姿が見られるというお話で、自然の不思議です。
入口の標識。熊のカジリあと。
どうも、揮発性のにおいが好きでカジルとの説?
この先の、標識全部かじられてました。


牧田先生、さすがに植物のお話はすごい!
普段気づきようのないようなことをお話くださいます。
植物のお話をしながらガイド中。


いい匂いのする「くろもじ」も意外にたくさんありました。
マタギは、マイタケを持ち帰る籠もこれで作るそうです。
用心深く、採れた場所から離れたところで作成。
そうしないとかご作りの跡からマイタケの採れた場所がばれないようにという気遣い。
マタギの口伝のひとつ? 

あと、「つのはしばみ」、小牧野遺跡にもあった、
縄文人たちも食べていただろうというヘーゼルナッツ!もありましたよ。

ブナの実。
だいぶ落ちていますが、今は季節的に実が落ちる季節ではないそうです。
よく見ると、虫が入っています。
この小さい実を、クマは腹いっぱい食べるそうです。
意外に器用!


途7中にあったマザーツリーよりも太いブナ。
ブナは、日本では、あんまり役に立たない木材とされますが
ヨーロッパでは「森の母」と呼ばれるというお話。
それで、マザーツリーというんだそうです。


本日のハイライトです。
高等植物と呼ばれる、「銀竜草」!
白い!目玉がある(みたいに見える)!
ほかの場所でも見つけました。
不思議な植物です。


ここのコースは、写真ではわかりませんが、左側が凄い崖!
恐々と。
岩木山が見えるポイントなんですが、今日は残念。


帰り、標高差600mを一気に降りるような感じで、膝に来ました。
足が、カクカクという状態でした。
無事、午後3:30頃、暗門ビレッジ駐車場へ。

距離では、6キロぐらいと読んだのですが、ちょうど6時間の行程でした。
僕には、手強いコースでしたが、山歩き慣れてないのでこんな感じでしょう。
植物の不思議や、マタギの実用的な知恵や、自然のふところの深さを想う山歩きでした。

岩木遠足でまた、山歩きしてみたい。みなさん参加しましょう。
僕は、岩木遠足スタッフと行く山歩きは、3回目です。
次どんな企画になるか楽しみです。

(岩木遠足スタッフ=大川)

2013年7月23日火曜日

greenさんに行ってきました


弘前駅から徒歩約10分。
弘前公園に向かう途中、ちょっと細い道を左に入っていくと、代官町があります。
土手町方向に通りに沿って歩くと、外壁がビビッドな赤い色のパン屋さんや
オープンテラス席のカフェ、ガラス張りの雑貨屋さんなど、
お洒落なお店が軒を連ね、思わず足を止めてしまいます。
そんな代官町でひと際ナチュラルなお洒落感を放っているのが、こちら、greenさんです。













greenは女性用の衣類や雑貨などを取り扱っているお店です。
『人と地球に優しい』をテーマに、天然素材の衣類やオーガニックの石鹸、
フェアトレードの食品や、地域に根差した工芸品、生活用品などを販売しています。












言葉だけ見ると、いろんなジャンルの商品が混在しているような気もしますが、
店内にある商品たちは、何が浮くということもなく居心地よく並んでいます。
それはきっと、本当に手に取ってほしい商品を厳選しているからなんだろうなあ、と思います。

そして店舗2階では“誰かが必要としなくなったものを、必要としている誰かの元へ”
というコンセプトで、月日が醸し出した味わいのある木の家具等を扱っています。












そんなgreen代表が、岩木遠足実行委員会のメンバーでもある小林久芳さんです。
小林さんとお話していると、
丁寧にそして真剣に、いろんなことを深く考えている方なんだなあ、と感じます。
例えば、こどものこと、環境のこと、発展途上国のこと、などなど。
その考えは商品を選ぶ基準にも繋がっていて、
フェアトレードの商品や環境に配慮した商品など、
お店に並ぶ商品からもそれを感じ取ることができます。
「きっと、お店をやられている方々は、それぞれにいろいろな想いを抱いて、
今そのお店を経営されてるんだろうな~」と思いました。
小林さんは高校生の頃からこの建物が気に入っていたんだそうで、
昔から気に入っていた建物でお店をするなんて、
本当に素敵なことだなと、じんとしてしまいました。

そんなたくさんの想いが詰まったgreenさん。
岩木遠足の「ちいさなお土産やさん」でお会いできるかもしれません。




green
営業時間:10:30~19:00
定休日:水曜日
住所:青森県弘前市代官町22
TEL:0172-32-8199
*弘前駅から弘前公園方面に向かって、徒歩約10分







green代表の小林さん


(岩木遠足スタッフ=櫛引)

2013年7月21日日曜日

人と生活を巡る遠足

岩木山の麓に暮らす様々な人の生活を
ちょっとだけのぞかせていただき、
少しだけ同じ時間を共有する。



そこで見た事、体験した事、感じた事。
あらためて自分の日々の生活・時間と
照らし合わせたり・見つめなおしたり。


循環型の生活。
本来の人間としての営み。
深いメッセージの込められた、後から
ジワジワ効いてくるイベント。


そして時の流れに流されっぱなしで
ある事に気づく自分がいたりします。


何はともあれなかなか類を見ない楽しい
時間を過ごすことが出来そうです。

(岩木遠足スタッフ=小林)

☆岩木遠足2013参加申し込み受付中!
http://www.iwaki-ensoku.com/ticket/

2013年7月20日土曜日

ボヌール

岩木遠足ブログをご覧のみなさま、コンニチハー!!
いよいよ本日10時!!岩木遠足2013のチケットが発売となりました。 
9月、秋風香る岩木山でお会いしましょー!!
さて、いきなりですが「市場」と聞いて思い浮かぶのはどのようなイメージでしょうか。 
ねじり鉢巻きのおっちゃんが
「へい!らっしゃーい」「安いよ安いよー!」 
こんな感じ?

弘前には虹のマートや弘果など、たくさんの市場がありますが、本日ご案内するのは一味違ったオシャレな市場。

弘前のメインストリート、土手町通りにあります「弘前中央市場」

元々この「弘前中央市場」は昭和47年(1972年)創設、昭和の面影が残るお総菜屋さんや八百屋さん、魚屋さんなどが集まる市場でした。
そこへ2011年9月、市場内の空き店舗部分を大々的にリニューアルし、まるでフランスのマルシェを思わせるような「ボヌール」がOPEN!!

今回お話を伺ったのは、「ボヌール」代表 高橋さん。
わたしのつたない取材を、さわやかな笑顔で対応していただき、本当に感謝しております。
東日本大震災があった2011年3月、勤めていた運送会社を離れ起業を目指した高橋さん。
当初は今までの経験を生かし、運送業をベースにお年寄りの方など買い物困難者のための食材配達支援を目指していました。

弘前を含む北国では特に冬、車を持たないお年寄りの方は外出がとても難しく、さらにそのような方たちのお買いものを支援する取り組みがあまりなされていませんでした。

そこで昔からある「弘前中央市場」までお年寄りを送迎し、お買い物をしてもらうというビジネスプランを思いついたそうです。

改めて「弘前中央市場」を訪れた高橋さん。
以前に比べ空き店舗が目立っていた市場内に自ら店舗を構え、よりお買いものしやすい空間、以前のように活気があり、お年寄りから子供のおつかいまで、たくさんの人達が利用しやすい場所を作ることを決意しました。

OPENしてからもうすぐ2年、今では無農薬野菜やお惣菜、お米やスイーツなどたくさんの商品を取りそろえる市場としてはもちろん、お買い物支援にも力を入れているそうです。

さてここで「ボヌール」の中を少しご紹介いたします。
ちなみに「ボヌール」とはフランス語で「幸福」という意味だそうです。

こちらお惣菜コーナー

青森らしいメニューもちらほら。
新鮮なお寿司や海鮮丼も。
実においしそう。

続いてこちら、新鮮なお野菜コーナー

壁の黒板には素敵なメッセージが。

見慣れない珍しい野菜もたくさん発見しました。
すべて弘前や弘前近郊の農家さんが丹精込めて作ったお野菜です。

その他スイーツや淹れたてコーヒー、「ボヌール」を含め市場内の店舗でお買い上げの商品を、こちらでいただくことも可能です。


もしかしたら岩木遠足当日、みなさまに召しあがっていただく「岩木遠足ビュッフェ」に「ボヌール」のおいしいおかずやお野菜が並ぶかも!?しれません。

どんなお料理に出会えるかご期待ください。
それでは今日はここまでー
ありがとうございましたー!!
ボヌール
青森県弘前市土手町85-1
open 8:00~18:30
毎週木曜定休日
JR弘前駅より徒歩約12分

(岩木遠足スタッフ=サトー)

2013年7月19日金曜日

「岩木遠足」のおもしろいところ

昨年のリサーチでビビビときた二つの場所。
魅力的な人たち。

マタギ。縄文。農。

その3つに興味ないって人でも(現に私がそうでした)
きっと何かをみつけてもらえるんじゃないかな、と思います。



「何か」ってなんですか。

同じ話を聞いて同じ体験をしたのに
人によって「その何か」が全く違うのが
「岩木遠足」のおもしろいところ。

そしてそれぞれの「何か」を皆で共有してもらいたい。



そのために岩木遠足実行委員会頑張ってまいります!

(岩木遠足スタッフ=玉田)

2013年7月18日木曜日

Chise食堂

弘前大学の裏通りにとても桜の綺麗な場所があります。
その目の前に、玄米菜食とJamaica料理の「Chise食堂」はあります。
Chiseとは、アイヌ語で「家」。名の通り、ご飯の時間に家族が集うような
居心地の良さで、飾らないリラックスした時間が流れます。















お料理は、安心・安全な食材にこだわり、
健康な食にこだわっている方にも好評です。
特に「雑穀バーガー」は手作りの雑穀バンズに
お肉のかわりに高きび(中国名こうりゃん)
を使った心と体に優しいハンバーガーは絶品です。














ここまで褒めていいかというお話ですが、
ここだけでしか食べられない味でうまいんだからOKでしょう。
そして岩木遠足コースにもなっている「岩木山麓しらとり農場」
の有機野菜のメニューや、ジャマイカ伝統料理の「ジャークチキン」などもありました。


















ややちゃんを抱っこしながら食の安全について説明してくれる
田中君からとても静かな人柄が伺えます。
その田中君が作る料理は優しい、まっすぐな味がしました。

そして「Chise食堂」さんは岩木遠足で料理を担当してくれる予定です。
みなさん、どんな料理に出会えるか楽しみにしててください。



Chise食堂

青森県弘前市富士見町28-3
open 11:30~19:00
毎週月曜定休日




(岩木遠足スタッフ=大川誠)

しらとり農場でのお手伝い

青森も遅めの梅雨がやってきたつい先日。
岩木遠足スタッフでしらとり農場にお手伝いに行ってきました。

その日は雨の予報でしたが、奇跡的に雨が降らないお天気に!



 (白取さんいわく、もう少し雨が降って欲しいんだけどなー。との事)


それでも、畑の野菜はとても元気!前に植えたズッキーニもこんなに大きくなりました。



その日のお手伝いは大豆の周りの草刈りでした。
発芽した大豆の成長を促す為に、周りの草をひたすら鎌で刈り取る作業です。



草ぼうぼうの畑も…



こうすれば大豆が生えてるのが分かりますよね?

大豆の苗を刈り取らないよう、
周りの草を手探りで刈り取っていったのですが、
ベテランのウーファーさん(農場に在中しているお手伝いの方です)に
比べるとなかなか作業が進まず…。
それでも白取さんは、まず「ありがとうございますー!」と
仰ってくれるので、なんとか頑張れたスタッフでした。

お昼ごはんを頂いた後、お家の近くに
桑の実やクマイチゴがなっている場所を教えてもらい、こっそりお味見♪






特に桑の実は、さくらんぼのような甘さでした。

その日、初めて白取さんに会ったスタッフもそのあたたかい人柄にすぐに打ち解けていましたよ。

遠足当日、皆さまをこの素敵な空間に案内出来る事を楽しみにしております。

(岩木遠足スタッフ=長尾)

2013年7月17日水曜日

考古学者・児玉さんと小牧野遺跡

緑溢れるこの景観、ここは森?いいえ、実は遺跡なんです。

ここは、青森市野沢にある「小牧野遺跡」。
青森港に隣接した青森駅からは、車で約30分の場所にあります。

私は今回初めて小牧野遺跡を訪れたのですが、
車から降りて、目に映った景色は、自然あふれる森。
空気がとても澄んでいて、思わず深呼吸したくなります。

小学生のころ、社会見学で訪れた三内丸山遺跡の印象から
もう少し、人工的な遺跡を想像していたのですが、
そんなイメージからは、かけ離れていました。

でも、ちょっと歩くと、まるで自然と溶け込むように違和感なく遺跡があるんです。



ここは、「捨て場跡」。沢山の土器や石器のほかに、土偶や三角形岩板などが見つかっています。

これは、小牧野遺跡目玉の環状列石(ストーンサークル)です。
なんと、直径は約55mもあります。



小牧野遺跡は、平成元年に発見された、約4000年前の縄文時代後期の遺跡です。
ちなみに、この環状列石に使われている石は、遺跡近辺にある「荒川」から歩いて運ばれたものなんだそう (下の写真をご参照ください!) 。



近い、とは言っても、手前の茂みの辺りが遺跡で、距離にして500~1000m。
結構遠いですよね・・。
なんでも、近道と回り道があって、近道を通ると20分ほどで着くんだそうです。
でも、すごく険しい道で、慣れた人じゃないと通るのは難しいし、
小さめの石じゃないと運べないのだそう。
なので、大体は遠回りの道を1時間くらいかけて運んでいるんだそうです。

ちなみに、今回の岩木遠足で、小牧野遺跡で出会える児玉さんも、実際に運んでみたんだとか!

石の運搬具製作の様子
(「**小牧野遺跡までのご案内**|こまきの自然学校 - Ameba」http://ameblo.jp/stonecircleより。)

児玉さんの好奇心旺盛でひたむきな人柄が伝わってきます。

さて、そんな児玉さんって一体どんな方なのか、気になりますよね?
ここで、児玉さんを紹介したいと思います。

「児玉さーーん!!」


この、少年のような笑顔で火起こしのポーズをしてくださっている方が、
考古学者の児玉大成さんです。

一見、どこかのバーで夜な夜なバーボンを飲んでいそうな、ダンディなおじさま。
でも、小牧野遺跡を保護したい一心で、2~3年かけて条例をつくり、
子どもたちに自然や文化に興味を持ってもらうべく「こまきの自然学校」を立ち上げるなど、小牧野遺跡や自然について、並々ならない情熱をお持ちの方なんです。

そんな児玉さんが小牧野遺跡をつくるときに意識したのが、単に遺跡を保護するのではなく、景観をキーワードに整備すること。
たとえば、遺跡から見える八甲田山も小牧野遺跡を形成する要素の1つだし、
縄文時代にはなかった杉は伐り取って、可能な限り近代を排除していっているんだそうです。

でも、ただ伐採して終わり、ではなくて、
たとえば、こんふうにチップにして道に敷き詰めてみたり、



こんなふうにかわいいオブジェに生まれ変わらせてみたり。
とにかく、自然を上手に活かすことを、考えている方なんです!!
ちょっとでも児玉さんや小牧野遺跡の魅力が伝えられたでしょうか?

まだまだ足りないよ!という方も、
もっと児玉さんや小牧野遺跡のことが知りたい!!という方も、
自然に癒されたい!という方も、

岩木遠足でお待ちしております。


(岩木遠足スタッフ=櫛引)